この自転車、最近ここに置きっぱなしでちょっとお散歩のじゃま・・
だれも使ってないみたいだから、盗まれて乗り捨てられちゃったのかな・・
えー、じゃあ盗られちゃった人、困ってるんじゃない?
そうだね。でも防犯シール貼ってあるから、警察に知らせてあげようか。
へー、このシールが貼ってあると、すぐ持ち主がわかるんだ!
平成6年6月以降、自転車を持ってる人は必ずしなくてはいけなくなった「防犯登録」。していなくても罰則はありませんが、わずかなお金でいざというときに大きなメリットがあります。そこで自転車防犯登録のアレコレについて紹介します。
自転車の防犯登録はメリット大のお得な制度!
警察や防犯協会が持ち主をしっかり把握することで、盗難にあった自転車が所有者のもとへ戻りやすくするために義務化されたのが「自転車防犯登録制度」です。
盗難車のほとんどは使われた後に放置されることがわかっていますが、登録データがない自転車はメーカーや特徴のみで探すしかなくなります。
一方登録されていれば登録番号など手掛かりは十分ありますし、万一シールがはがされていても車体番号が自転車に刻印されているので照合が可能です。
だから登録されてない自転車って、自分で地道に探すしかなくなるんだよね。
このように盗難車が戻ってくる確率が大きく上がるのはもちろんですが、そのほかにも登録しておくことでたくさんのメリットがあります。
防犯登録はワンコイン程度のお金でこれだけのメリットが 7 ~ 10 年以上のあいだ受けられる制度なので、しておいても決して損にはならないということがお分かりになると思います。
ホント、ゼッタイお得な制度!
自転車の防犯登録って料金はいくらで、期限はいつまで?
でもワンコイン程度って、具体的にはいくらかかるんだろ?それに期間が7~10年っていうのもちょっとわかりにくいね・・
確かに前章で「ワンコイン程度で7~10年有効のお得な制度」とお伝えしましたが、それは各都道府県の防犯協会(公安委員会)が運営しているので、地域によって登録料金や有効期限にバラツキがあるためです。そこで各都道府県別の具体的な料金や期間を見てみましょう。
2020年4月時点の全国の防犯登録料と有効期限が以下になります。
料金も期間もバラつきはあるけど、だいたい500円前後で10年間くらい有効って感じかな。
でも無期限なんて太っ腹なところもあるよ!
ちなみに、料金はほとんどのところが非課税です。無期限というのは、その自転車が廃棄されるか持ち主が変わるなどで登録が解除されるまで続く形になります。
なお有効期間に関しては、あくまで新規に登録した際の年数です。過去に変更があった場合、それ以前の登録は有効期間が異なるので注意してください。
このように防犯登録は都道府県ごとの運営・管理になりますが、地域間での登録データ照会はもちろん行われます。たとえば大手専門店などで自転車を買うと、本社がある地域での登録になることもありますが、それで支障になることはありません。
ただ登録地と自転車を使う地域が違うと、いざという時に照合に時間がかかったりすることもあるので、引っ越しの際などはいったん解除したうえで、移転先で新たに登録するのが安心でしょう。
まとめ
ある自治体の調査では、回答者の半数が盗難にあったことがあるっていうアンケート結果があるほど!それくらい自転車の盗難は日常茶飯事なんだ!
ホント?それじゃ、二人にひとりは自転車を盗られた経験があるってこと?
防犯登録は義務化されても罰則がないことから、中には「面倒くさい」「必要ない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、わずかなお金と手間以上のメリットがあることは、記事で見てきたとおりです。
購入時に申し込むのはもちろん、もし登録されていない自転車を乗っている方は、これを機に検討してみてはいかがでしょうか?
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