山手線と路面電車の乗り換えポイントであり、メトロ駅も徒歩圏内にかかえる豊島区・大塚は、人気繁華街の池袋や巣鴨とも隣接することから、交通や生活の利便性に優れた穴場エリアとして知られています。充実した商店や飲食店環境に加え、近年では人の集いをテーマにした個性的な街づくりも進み、さまざまな魅力にあふれた生活タウンとして注目を集めつつあります。
そこで今回は、そんな大塚駅周辺のおすすめ駐輪場を一時利用・定期利用に分けて紹介します。各駐輪場の紹介はもちろん、料金比較・ワンポイント情報まで地図や表・写真で分かりやすくお届けしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。(初出稿 2022年5月29日)
【大塚駅】一時/定期駐輪場まとめ(一覧マップ・料金リスト・各駐輪場データ)
※料金時間には最初の無料時間も含まれる場合がありますので、よくお確かめの上ご利用ください。
※「バイク可」でも、駐輪枠のサイズによりすべての自動二輪車が利用できるとは限りません。
※商業・公共施設などの利用者のための駐輪場は、マナーやルールを十分考慮のうえご利用ください。
【大塚駅】おすすめ一時駐輪場5選!
❶ JR大塚南口ビル駐輪場
アトレヴィなどが入居する駅ビル「JR大塚南口ビル」の利用者駐輪場は、近年整備された駅前広場(TRAMパル大塚)地下の区営施設内に併設されました。大塚駅エリアでは唯一の屋根がある自転車スペースであり、コンベアリフトも完備しているので出庫も楽ちんです。もちろんJR駅に直結する駅チカ施設ですし、都電の停留所にも隣接しています。無料時間もしっかりありますし、高架化により南北自由通路も開通したので、鉄道やエキナカ店舗の利用はもちろん、提携しているba05ビルや南北両側の商店街に立ち寄る際にも、天気を気にせず置いておくことができます。
屋内外 | 屋内(地下) |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 自転車506台 |
自転車/一時 | 上段 2時間無料 8時間毎100円 下段 2時間無料 6時間毎100円 |
住所 | 東京都豊島区南大塚3-33-1 |
電話 | 0120-773-791 |
備考 | ba05ビルテナントとの提携あり |
❷ 大塚駅北口路上自転車駐車場
都電大塚駅前乗り場よこのトラム軌道まえにある区営の路上駐輪帯であり、駅前再開発にともなう駐輪帯の再整理により、残念ながら現在は荒川線停留所よこに新設されたこのエリアのみになっています。JR北口や都電乗り場、きれいになったイロノワヒロバに最寄りの自転車区画ですし、無料時間もしっかりあるので、天気がいい日に駅近くでさっと手軽に置きたいときはこちらが便利です。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 自転車66台 |
自転車/一時 | 2時間無料 6時間毎100円 |
住所 | 東京都豊島区北大塚2-14 |
電話 | 0120-356-621 |
備考 |
❸ 大塚駅北口第二自転車駐車場
銀の鈴商店街南側の一方通行路地に伸びる区営の路上駐輪帯です。そのため、おもには放置禁止区域である繁華街エリアでの買物や飲食に適した自転車スペースになり、無料時間もしっかりあるので、たいていの用足しは無料で済ませられるはずです。再開発にともなう駐輪区画の整理によって、北口駅前はだいぶ一時スペースが少なくなってしまったので、300台近いキャパシティを持つこちらはもっとも頼りになる自転車置き場と言えます。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 自転車296台 |
自転車/一時 | 2時間無料 6時間毎100円 |
住所 | 東京都豊島区北大塚2-4~6 |
電話 | 03-6912-5071 |
備考 |
❹ JR大塚南口ビル駐車場
旧駅舎跡に建設された複合ビル「JR南口ビル」の地下駐車場には、台数はわずかながらバイク専用の区画もあります。二輪車の方は入出庫時に係員に連絡する必要がありますが、駅直結のステーションビル内に置ける利便性が魅力と言えます。最大料金があるので日中程度のお出かけでも安心ですし、手ごろな上限料金がある時間外は閉場してくれるので、天気やセキュリティの心配をせずに夜間の留置きができるのもうれしい点です。最近では空蝉橋のよこにようやく2か所目の二輪車一時スペース(❺)ができ、料金的にはそちらのほうが少し割安ですが、もし雨や防犯面を気にする場合は屋内のこちらが安心になります。
屋内外 | 屋内(地下) |
営業時間 | 7:00-23:30 |
台数 | 原付バイク6台 |
原付バイク/一時 | 60分毎200円 営業時間内最大1000円 営業時間外留置き1回500円 |
住所 | 東京都豊島区南大塚3-33-1 |
電話 | 03-6890-4405 |
備考 | バイク可 |
❺ 空蝉橋オートバイ専用駐車場
山手線をまたぐ空蝉橋のよこには、これまで区が運営する原付の定期施設がありましたが、令和5年度から大きめバイクもOKの貴重な二輪車スペースが5台分新設されました。屋外ながらもうひとつの二輪車施設の❹よりも割安な上限料金ですし、料金区切りも30分単位なので料金ロスが少なくて済みます。またこちらなら24時間いつでも出入りできるので、天気や目的、安心面など利用状況に合わせて使い分けるといいでしょう。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 原付バイク 一時5台/定期24台 |
原付バイク/一時 | 30分毎100円 7~23時最大900円 23~7時最大400円 |
原付バイク/定期 | <50cc以下・一般> 1か月 3750円 <50cc以下・学生> 1か月 2500円 <50cc超> 1か月 7700円 |
住所 | 東京都豊島区北大塚2-3-10 |
電話 | 一時 0120-572-105 定期 03-6912-5071 |
備考 | ・一時は/定期ともにバイク可 ・原付定期は区外者割増あり |
【大塚駅】おすすめ定期駐輪場4選!
❶ 大塚駅南自転車駐車場
放置自転車解消を目的に駅前地下に新設されたエリア最大の自転車駐輪場であり、併せて地上広場もTRAMパル大塚として再整備されました。広場を2か所の自転車スロープと1基の専用エレベーターが囲んでおり、大塚エリアでは唯一屋根がある自転車置き場ですし、もちろん山手線や荒川線の乗り場に最寄りのロケーションになります。また最近では、ガード下道路の一方通行整備によって自転車通行がしやすくなったので、線路北側からも利用も容易になっています。夜間閉場する点には注意ですが、自転車の定期利用は安心度も高いこちらをメインに検討するといいでしょう。
屋内外 | 屋内(地下) |
営業時間 | 4:00-25:30 |
台数 | 自転車700台 |
自転車/定期 | <一般> 1か月 2500円 <学生> 1か月 1250円 |
住所 | 東京都豊島区南大塚3-33-3 |
電話 | 03-6912-5071 |
備考 | 区外者割増あり |
❷ 大塚駅北口第四自転車駐車場
山手線の側壁の沿って伸びる一方通行道路に設置された区営の定期区画です。北口にいちばん近い自転車の定期スペースがこちらになり、青空条件のわりには南口地下(➊)と同じ月額なので割高感はありますが、こちらなら24時間出入りできる安心感がありますし、スロープなどの昇り降りが苦手で面倒という方でもさっと置けて楽ちんです。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 自転車140台 |
自転車/定期 | <一般> 1か月 2500円 <学生> 1か月 1250円 |
住所 | 東京都豊島区南大塚3-33-4 |
電話 | 03-6912-5071 |
備考 | 区外者割増あり |
❸ 大塚駅北口第三自転車駐車場
空蝉橋通りの側壁面に沿って設置された区営の定期専用区画であり、銀の鈴繁華街を囲む西側道路に位置しています。通勤・通学には使いやすいとは言えない立地ではありますが、その分駅チカ施設の半額で利用できるのが魅力です。治安面でもやや心配な繁華街立地ではありますが、できるだけ割安なほうがいい方はこちらを検討してみてください。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 自転車90台 |
自転車/定期 | <一般> 1か月 1250円 <学生> 1か月 650円 |
住所 | 東京都豊島区北大塚2-4/8 |
電話 | 03-6912-5071 |
備考 | 区外者割増あり |
❹ 空蝉橋オートバイ専用駐車場
山手線をまたぐ空蝉橋のよこにある区運営の二輪車駐輪場であり、これまでは50台の原付が置ける定期専用でしたが、最近のリニューアルよってバイクも置ける一時スペースが併設(❺)されました。その結果定期台数は半分程度に減りましたが、その代わり待望の自動二輪も定期可能になったのはうれしいニュースと言えます。大塚エリアでの二輪車の定期利用はここ一択になるので、排気量にかかわらずこちらを検討ください。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 原付バイク 一時5台/定期24台 |
原付バイク/一時 | 30分毎100円 7~23時最大900円 23~7時最大400円 |
原付バイク/定期 | <50cc以下・一般> 1か月 3750円 <50cc以下・学生> 1か月 2500円 <50cc超> 1か月 7700円 |
住所 | 東京都豊島区北大塚2-3-10 |
電話 | 一時 0120-572-105 定期 03-6912-5071 |
備考 | ・一時は/定期ともにバイク可 ・原付定期は区外者割増あり |
【大塚駅】放置禁止区域や保管場所・返還方法を解説!
大塚駅周辺は、放置禁止区域の指定が遅れたことなども手伝い、過去には都内ワースト1位を同区内の池袋駅と競ってきた経緯があるエリアです。
最近では禁止区域指定とともに撤去活動も強化し、さらに地下駐輪場(➊)などを中心に施設の拡充が進んだことによって、今後は大幅な改善が見込まれています。
ちなみに大塚駅の周辺は、現在では以下の広いエリアが放置禁止区域として指定されており、警告、撤去の対象になってしまいます。
万一撤去されてしまうと、以下のような遠方の保管場所までわざわざ行き、高い手数料を払って返還してもらうことになるのでくれぐれも注意してください。
特に注意点としては、豊島区の返還手数料がほかの自治体に比べて自転車・原付ともにかなり高額な点が挙げられます。
このように「ほんの少しのあいだだから・・」とお金や手間を惜しんで撤去されてしまうと、かえってそれ以上の労力とコストがかかってしまうものです。
くれぐれも “急がば回れ” の気持ちで、記事も参考にしながら駐輪場利用を心がけてみてください。
【大塚駅】定期駐輪場の申し込み方法や空き情報!
豊島区の定期施設は、おおむね月額タイプと年間登録制の二種類に分かれますが、大塚駅周辺の施設はいずれも月ぎめでの利用になります。
二輪車施設(❹)を除く自転車の新規利用に関しては、新年度分の当初募集が例年12月初旬~2月初旬頃に行われるので、その時期に告知される募集要項を、区のホームページや区報でチェックする必要があります。⇒令和6年度定期利用案内ページ(募集期間外はリンク切れ)
申込窓口はいずれの施設も南駐輪場(❶)の事務所(B2F)になり、時間は申込期間内(令和6年度分は令和5年12月11日~令和6年2月10日)の6:00~19:00のあいだなので、所定の申請書に記入のうえ提出してください。なお申し込み多数の場合は抽選となり、3月中にホームページにて結果発表が行われます。
また一斉募集終了後も、キャンセル・未更新などで空きになったスペースの随時申し込みを受け付けているの、上記と同じ要領でキャンセル待ち申請をしてください。
次に空蝉橋オートバイ専用駐車場(❹)に関してですが、こちらは令和5年度より管理団体の変更(公益財団法人東京都道路整備保全公社)にともない、契約や支払い方法などが変わっています。(契約は解約まで自動継続・初回2か月分前払い・以降原則引き落としなど)
申し込み窓口は同じく南駐輪場(❶)になりますが、空き状況や詳細については電話(公社03-5638-3760/南駐輪場03-6912-5071)や問い合わせフォームにていちど確認してみてください。
なおコロナの影響により、感染流行前と比べて定期事情は大きく変化しています。空き状況や募集方法などは今後流動的に変わることも予想されるため、必ず自治体や管理会社の広報紙・ホームページ等で最新情報をチェックするようにしてください。
まとめ
谷端川(現在の宮仲公園通り~三業通りあたり)を川筋とする谷間に位置している大塚駅の周辺は、四方を坂に囲まれていることに加え、線路両側ともに狭くて人通りの多い商店路地が放射状に伸びているため、自転車利用は常にストレスが多い市街地と言えます。
※地理院地図より引用
また近年まではほとんど駐輪場がなく、禁止区域の指定もできなかったため、いたるところに自転車があふれていたエリアでしたが、最近では一時/定期合わせて1200台規模の地下施設(➊➊)などが整備されたので、今では駐輪に困ることはあまりなくなっています。
さらに再開発にともなって、自転車の押し歩きが可能な自由通路や、駅よこの架道整備(一方通行化)が進んだことにより、人や自転車の南北側の行き来もしやすくなったので、駐輪場も立地を気にせず利用できるようになったのがうれしい点と言えます。
また再開発などで治安もだいぶ改善され、防犯面の不安も少なくなってきてはいますが、大塚駅周辺の駐輪場はほとんどが無人の屋外スペースなので、引き続き防犯対策はしっかり行うようにしてください。
乗り入れ路線:JR山手線・都電荒川線
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