鉄路における大阪の玄関口として東海道・山陽ふたつの新幹線の終起点である新大阪駅は、多くのオフィスビルや宿泊施設をかかえる府内有数の一大ビジネス街が囲んでいます。最近では列車利用のビジネスマンや観光客向けの駅ナカ商業施設や飲食店も充実し、多彩なグルメスポットとしても人気を集めつつあります。
そこで今回は、そんな新大阪駅の周辺で一時利用できるおすすめ駐輪場を調べてみました。各駐輪場の紹介はもちろん、料金比較からワンポイント情報まで地図や表・写真で分かりやすくお届けしていきますのでぜひ参考にしてみてください。(初出稿 2020年5月2日)
※もし定期利用の予定がある方は、こちらも参考にしてみてください。
【新大阪駅】一時駐輪場まとめ(一覧マップ / 料金リスト / 各駐輪場の紹介)
※料金時間には最初の無料時間も含まれる場合がありますので、よくお確かめの上ご利用ください。
※「バイク可」でも、駐輪枠のサイズによりすべての自動二輪車が利用できるとは限りません。
【新大阪駅】おすすめ一時駐輪場8選!
➊ 新大阪駅南口自転車駐車場(一時利用/自転車)
デルタ形状に南口広場を形作る北方貨物線に沿って設置された市営の歩道駐輪帯であり、歩道橋向かいあたりが主な一時利用の区画になります。駅正面口へは必ず線路をくぐる面倒さはありますが、南口エリアでは、もっとも駅チカで長/短時間を問わず使える自転車スペースですし、メトロの出入口(7番出口など)にもアクセスしやすい立地です。またロータリー内の❼より無料時間なども長いので、列車利用だけでなく駅ナカでのちょっとした散策や飲食にも使いやすい一時スペースと言えるでしょう。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 台数不明 |
自転車/一時 | 1時間無料 24時間毎150円 |
住所 | 大阪府大阪市淀川区西中島5-14 |
電話 | 06-6886-2302 |
備考 |
❷ 新大阪駅南口自転車駐車場(一時利用/自転車・原付)
新御堂筋の道路高架下に整備された市営施設であり、南口エリアでは一時/定期ともに主力となる自転車・原付駐輪場になります。一時区画はおもに管理小屋がある中央付近にありますが、南口側では唯一雨に濡れにくいスペースですし、原付を置けるのもここだけです。特に地下鉄利用にはうってつけの立地であり、また西淀側のオフィスエリアに用事がある方にとっても便利な場所と言えます。ただし面する道路は一方通行なので、特に原付利用の方は経路に注意ください。
屋内外 | 屋外(高架下) |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 台数不明 |
自転車/一時 | 1時間無料 24時間毎150円 |
原付/一時 | 1時間無料 24時間毎200円 |
住所 | 大阪府大阪市東淀川区西淡路1-2 |
電話 | 06-6886-2302 |
備考 | 50cc以下 |
❸ 新大阪駅東口自転車駐車場(一時利用/自転車・原付)
南側の東口よこに整備された市営の屋外駐輪場です。おもな一時区画は駅前広場内の高架前になり、東口エリアでは唯一の原付スペースも少しあります。新幹線や在来線いずれの乗降にも使いやすい立地や料金であり、特に京都線などJR在来線の利用にはこちらや北側の❹がもっとも適しています。また無料時間もしっかりあるので、駅ナカでのちょっとした散策や飲食にも使いやすい一時スペースと言えるでしょう。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 台数不明 |
自転車/一時 | 1時間無料 24時間毎150円 |
原付/一時 | 1時間無料 24時間毎200円 |
住所 | 大阪府大阪市東淀川区西淡路1-2 |
電話 | 06-6323-2146 |
備考 | 50cc以下 |
❹ 新大阪駅東口自転車駐車場(一時利用/自転車)
東口の北側広場内に建てられた市営の2階建て駐輪場であり、新大阪エリアではもっともしっかりした建屋施設がこちらです。新大阪駅周辺でもいちばん閑静なエリアであるこの北東側は、少し行き来しずらいゾーンでもありますが、在来線改札には最寄りの位置なので、この駐輪場もJR利用には穴場の施設と言えます。一時利用は出入りが楽ちんな1階部分なので、たとえば天気が悪い日に京都線で出かけるような際は、最適な自転車置き場と言えるでしょう。
屋内外 | 屋内 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 台数不明 |
自転車/一時 | 1時間無料 24時間毎150円 |
住所 | 大阪府大阪市東淀川区西淡路1-3 |
電話 | 06-6323-2146 |
備考 |
❺ 新大阪駅北口自転車駐車場(一時利用/自転車)
新御堂筋やメトロ御堂筋線の高架下には、ガード道路をはさんだ両側にエリア最大規模の市営駐輪場が占めています。このうち自転車の一時区画は駅側ゾーンの両端にあり、メトロ線2番階段や阪急ビルのバスターミナル、駅ナカモールなどにも隣接しているので、公共交通利用や買物散策に利便性抜群です。料金的にも長/短時間ともに使いやすく、雨天時も快適なので、北口エリアの自転車駐輪はここ一択になるはずです。
屋内外 | 屋外(高架下) |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 台数不明 |
自転車/一時 | 1時間無料 24時間毎150円 |
住所 | 大阪府大阪市淀川区宮原1-1 |
電話 | 06-6323-2146 |
備考 |
❻ 新大阪駅北口自転車駐車場(一時利用/原付)
新御堂筋の宮原進入路よこにある市営の二輪車駐輪場です。北口エリアでは唯一の原付スペースであり、場内奥側の列が一時利用専用になっています。青空スペースではありますが、新大阪駅周辺ではもっとも原付収容力がありますし、長/短時間いずれでも使いやすい料金です。メトロ線2番階段や阪急ビルのバスターミナル、駅ナカモールなども目の前なので、公共交通利用から買物散策までもっとも頼りがいがある二輪施設と言えるでしょう。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 原付67台 |
原付/一時 | 1時間無料 24時間毎200円 |
住所 | 大阪府大阪市淀川区宮原1-1 |
電話 | 06-6323-2146 |
備考 | 50cc以下 |
❼ JR新大阪駅前駐輪場
新大阪駅正面口の交通広場内にあるJR管轄の自転車駐輪場です。料金的には付近の市営施設のほうがやや割安ではありますが、JRの中央改札や南改札にはもっとも近いスペースであり、駅ナカモールのアルデ新大阪などにも最寄りの施設になります。貨物線路の向かって少し勾配があるため、奥側などは駐めずらい区画もありますが、ちょっとした駅ナカでの散策・飲食や送迎、待ち合わせなどにうってつけの置き場と言えそうです。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 台数不明 |
自転車/一時 | 30分無料 以降8時間毎130円 |
住所 | 大阪府大阪市淀川区西中島5 |
電話 | 0120-603-588 |
備考 |
❽ NPC24H 新大阪東口駐輪駐バイク場
東口広場(南側)の正面に立つ民間の大型立体駐車場には、貴重な駐輪スペースも屋外に併設されています。最近の値上げによって、向かいの市営よりは割高になりましたが、なんと言っても東口周辺では唯一バイクもOKなのが最大のポイントになります。料金的にも終日のエリア相場が500円なのに対してここのみ400円と割安なので、天気がいい日などには足を伸ばしてみる価値があるはずです。
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 台数不明 |
自転車/一時 | 24時間毎200円 |
原付バイク/一時 | 24時間毎400円 |
住所 | 大阪府大阪市東淀川区東中島1-20-16 |
電話 | 0120-480-015 |
備考 | バイク可 |
【新大阪駅】その他の自動二輪など一時駐輪場
❾ トラストパーク新大阪駅北
屋内外 | 屋外(高架下) |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 原付バイク40台 |
原付バイク/一時 | 60分毎100円 24時間最大500円 |
住所 | 大阪府大阪市淀川区宮原1-1 |
電話 | 06-6191-0955 |
備考 | バイク可 |
❿ 新大阪駅南駐車場
屋内外 | 屋外(高架下) |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 原付バイク 一時13台/定期18台 |
原付バイク/一時 | 60分毎100円 24時間毎最大500円 |
原付バイク/定期 | 1か月 8000円 |
住所 | 大阪府大阪市淀川区西中島5 |
電話 | 06-6301-1080 |
備考 | バイク可 |
⓫ 新大阪駅自家用車整理場南C
屋内外 | 屋外 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 原付バイク56台 |
原付バイク/一時 | 1日500円 |
住所 | 大阪府大阪市淀川区西中島5-16 |
電話 | 0120-728-924 |
備考 | バイク可 |
⓬ 第3ユーリハイツ駐車場
屋内外 | 屋内 |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 原付バイク4台 |
原付バイク/一時 | 60分毎100円 24時間毎最大500円 |
住所 | 大阪府大阪市淀川区西中島6-5-18 |
電話 | 不明 |
備考 | バイク可 |
【新大阪駅】自転車の放置禁止区域や撤去場所・返還方法を解説!
大阪市における長距離移動の拠点をになう新大阪駅の周辺は、長らく鉄道利用者の違法駐輪対策が課題になってきた経緯があります。
特に駅前が広々しているため、つい駐めがちになってしまう南口周辺などは、かつては放置自転車であふれていた時期もあります。
そのため、他地域からの玄関口として街の印象や景観を保つ意味からも、放置自転車の取り締まりは現在でも厳しく強化されています。
もちろん新大阪駅の各出入口周辺は、以下のような広いエリアが放置禁止区域として指定されており、警告・撤去の対象になってしまいます。
万一撤去されてしまうと、以下のような便の悪い保管場所までわざわざ行き、高い手数料を払って返還してもらうことになります。
特に大阪市の保管期間は、平成25年より撤去後20日間と非常に短くなっているので、くれぐれもご注意ください。
このように「ほんの少しのあいだだから・・」とお金や手間を惜しんで撤去されてしまうと、かえってそれ以上の労力とコストがかかってしまうものです。
くれぐれも “急がば回れ” の気持ちで、記事も参考にしながら駐輪場利用を心がけてみてください。
まとめ
複数の路線が違う位置や異なる高さでデルタ状に交差している新大阪駅は、幹線国道や貨物線路、タクシープールなども立体的に接していることから、その周辺も複雑な街並みや道路環境に囲まれています。
そのため、複数のエリアに区切られた駅周辺は、限られた通行ルートも迷路のように入り組んでいるので、自転車やミニバイク等での移動がしやすいとは言えないエリアです。
駐輪場に関しては、南北口や東口などの各路線口のまわりにバランスよく市営施設が配置されており、料金的にも長/短時間を問わず使える設定になっているので、公共交通利用から駅ナカの散策や飲食までストレスなく活用できるはずです。
ただし、商業地ではなくビジネス街や住宅エリアに囲まれた移動拠点である新大阪駅の周辺は、駐輪環境も定期利用に重点が置かれており、買い物客用の商業駐輪場もまったくないことから、一時スペースの総量がそれほど多いわけではありません。
そのため満車のケースも少なくありませんし、新大阪の玄関口とも言える正面口前などは、道路と線路が複雑に交差しているうえ、タクシーを含む通行車両もとても多いため、注意が必要です。
特に貨物線下の狭隘なガードなど、事故が起こりやすい場所もいくつかあるため、駐輪場所やそのアクセス経路をおさらいしておくと安心と言えます。
もし立地にこだわらないのであれば、収容力や屋根の有無、駅構内へのアクセス性などのバランスの良さから、北口周辺(❺❻❾など)が駐輪しやすいエリアと言えるかもしれません。
乗り入れ路線:JR東海道本線・JR東海道線・JRおおさか東線・JR東海道新幹線・JR山陽新幹線・大阪メトロ御堂筋線
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